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サウナ不毛地帯、高田馬場に誕生!「馬場サウナ&ワークカフェ」2025年を代表するコワーキング付き最新サウナ
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サウナ不毛地帯と呼ばれる高田馬場エリアに、現代らしいウェルビーイングなハイスペックサウナ施設が誕生した。
「馬場サウナ&ワークカフェ」は、荻窪のサウナファン、お風呂ファンに支持される「なごみの湯」系列が手がける新たな温浴施設だ。2025年7月14日のオープン前から期待されていた注目の新施設である。Makuakeで開催されていたクラウドファンディングの結果がその注目度を物語っている。
目標金額400,000円に対して、達成率2,000%を超える8,893,400円の支援が集まった(2025年9月現在)。

ダブルストーブを備えた本格サウナと充実したワーキングスペース、そしてカフェ機能を一体化させた、まさに最先端のウェルビーイング施設をたっぷりと体験してきたので、紹介していこう。
Contents
ダブルストーブが生み出す圧倒的サウナ体験
馬場サウナの最大の魅力は、なんといってもダブルストーブを配置した広々としたサウナ室だ。三段構造の座面は、深く腰掛けられる設計になっている。特に二段目、三段目では、あぐらをかいて足を伸ばしてもまだスペースがあるほどの余裕がある。
三段目の最上段は高温好きのためのスペースとして設計されており、極限まで熱を感じられる構造となった。二段目、三段目の角の部分は特に広く設計されており、混雑感を感じさせない快適な空間を実現している。全体のスペック設計が秀逸で、利用者同士がストレスなく過ごせる環境が整っている。
ダブルストーブによる熱源システムも圧巻である。二つのストーブでオートロウリュができる仕組みになっており、開始と同時に座面はライトダウン、中央のストーブはライトアップされる演出も組み込まれている。
「きたっ!」
粋なライト演出でワクワクが言葉になりかけていつもはっとする。サウナ室は黙浴なので、声が漏れそうになるのを我慢して、毎回心で歓声を上げている。
入口からストーブに向かって立つと、その奥の壁に「馬場サウナ」のロゴが石彫刻のような形で刻まれており、オートロウリュのタイミングで神々しくかつ、幻想的に浮かび上がる。
まるで洞窟で崇める御神体のようにストーブが神格化神聖な儀式が始まったかのような不思議な感覚だ。サウナの中でもひっそりとエンターテイメント性があり、視覚的な楽しみも提供してくれる工夫ににやりとしてしまった。暗がりとライトアップも相まって少々不気味なサウナーだと思われたに違いない。
なごみの湯らしい熱波イベントでスーパー銭湯のような親近感もプラス
馬場サウナは、熱波イベントも今後展開する予定だ(時期は未定)。系列店のなごみの湯で実施している熱波イベントをプレオープン時には試験的に実施していた。グループだからこそできるフットワークの軽いコラボは、スパサウナファンにもありがたいのでぜひ実現してほしい。
馬場サウナとしては熱波よりもアウフグースの方向性で研究を始めているそうだ。
ちなみに、なごみの湯の熱波イベントは、アウフグースなどのスキルを重視したプログラムというよりもシンプルに熱波を送る点に特化している。なごみの熱波は、慣れ親しんできたサウナの雰囲気が急に出てくるから、ほっとする。最先端でスタイリッシュな印象の馬場サウナは、学生や若者がカッコよく通うサウナのイメージも多分にある。もしなごみの湯直伝の熱波イベントが連携できれば、我々おじサウナー世代の心と肌も掴めるだろう。
温度、体感も悪くない。最上段は体感では92〜3度程度だっただろうか、しっかりと高温をキープしているにも関わらず息苦しさを感じなかった。どうやったらこの高温環境で呼吸もしやすく快適に過ごせるのか? 最新サウナだけに色々とガジェットの妄想が膨らんだが、その間ももちろん苦しさはなく気持ちいい一人サウナができた。
温度設定は80度代だから、中段、下段ではゆっくり長時間サウナを楽しめる。加えてオートロウリュが始まれば刺激が熱蒸気と一緒に降りてくる。高低差による温度バランスをカスタムできるため、利用者のレベルに応じて選べる座面がハイブリッドだ。
すれ違いを最大限に抑える快適な動線設計
馬場サウナで特筆すべきは、サウナ室の入口と出口が分かれている点である。これは特に筆者も大好きなポイントだ!
この動線設計により、入室時に汗だくの人とすれ違うことがなくい。そもそも人と裸ですれ違いたくもないので、ありがたい。出口の目の前にシャワーが設置されており、汗を流してから次のエリアに移動できる……わかってるな〜とまたニヤリとしてしまった。
水風呂はシャワーから入口方向に戻る。仮に入口にいる人とすれ違うことがあっても、既にシャワーで汗を流した状態なので相手にも不快感を与えずに済むだろう。こうした衛生面への配慮と動線設計が、施設全体の品質を向上させていると感じた。
潜水OK!水風呂まで入口と出口が別!
水風呂は一つだが、縦長の設計で三鷹のフローバのそれに近い形状だ。潜水も可能な深さで、身長171cm程度の人であれば腰から胸あたりの高さになる。180cm以上の高身長の方でも胸下あたりの高さを確保できる。 水温は16度程度に設定されており、気持ち良い水風呂体験を提供している。水風呂から外気浴エリアへの動線も良く設計されており、階段を下りて外に出ていく際にも別の階段が用意されている。入口でのぶつかり合いを避ける配慮が随所に見られる。
【3種の整いスペース】内気浴・ヒーリングルーム・外気浴が充実
馬場サウナには内気浴エリアが2つ用意されている。まず水風呂のそばに、2〜3歩でととのいに入れる動線ファーストな内気浴だ。当初はコールマンのインフィニティチェアだったが、外気浴エリアに移動し、現在は背もたれ付きのデッキチェアに変更されている。マイナーチェンジも試行錯誤しているので、ぜひ施設に意見を伝えてみてほしい。早稲田の学生が勉学に励むように、いやそれ以上か、積極的にととのいを研究するいいスタッフさんが、僕らをいつもととのわせてくれる。
扇風機も十分な数が配置されており、一席に一つというわけではないが、内気浴としては十分なスペックにニヤリとしてしまう。
さらに特徴的なのが、瞑想専用ルーム「ヒーリングルーム」だ。馬場サウナといえばこのエリアを思い出す人も少なくないだろう。この部屋には、プロジェクターが設置されており、ネイチャー映像を常時上映している。小川のせせらぎなど、ととのっていく脳内の過程と相性抜群のコンテンツがだだ漏れだ。浴びるように、浸かるように、自然映像を見ながら、聴きながら快感に没入にできる特別なスペースに仕上がっている。
夏場の暑さや冬場の寒さに左右されることなく、年中快適に過ごせる空調設備も完備された。プロジェクター映像を楽しむため部屋が少し暗めに設定されており、集中して瞑想したい一人利用の方に特におすすめである。
外気浴エリア〜都会のととのいデッキ〜
外気浴エリアも良かった。都市部らしい工夫が凝らされている。屋根と壁によって視覚的には馬場エリアと断絶され、風と光だけが入り込む都会を攻略した外気浴だ。
屋根のおかげで直射日光も無縁、日焼けや肌荒れを気にせずに済む。おっさんが日焼けなんか気にするな!と言われそうでいつも無理をして陽を浴びていたからこれは助かる。現代男性の美容意識の高まりにも対応した設計に、オジマインドもととのった。もちろんデッキは木材だから、サウナ室の延長のようで、都会にいながら自然派な外気浴である。
サウナ料金込み!充実のコワーキングスペース専門店レベルの設備
馬場サウナの革新的な点は、サウナ料金にワーキングスペースとカフェ利用が含まれていることだ。ワーキングスペースにはカウンター席とテーブル席に加えて、完全個室ブース、さらに会議でも利用できる大テーブルのオープンスペースまで完備している。
完全個室のブース
ドア付きの本格的な個室。これはワーケーション利用にはたまらない没入空間である。大体個室は追加料金がかかったり、予約が埋まっていたりするが、サウナ利用で自由に使えるからミーティングなどの際は本当に助かる。
なごみの湯系列では、荻窪のなごみの湯から徒歩30秒程度の場所に別のコワーキングスペースを運営しており、そのノウハウが馬場サウナにも活かされていて、系列店が進化してくのはユーザーとしても嬉しい。
4つの個室は基本一人用だが、一人用には十分すぎるテーブルの面積。ダブルディスプレイでの作業も余裕で、充電ももちろん心配ない。一般的なコワーキングスペースと比較してもサウナ施設と考えれば圧倒的な設備といえる。
個室のドアはがチャっと閉まり、天井も個室の壁としてちゃんとあるから、つまりは音漏れの心配もない。
完全個室以外にも半個室タイプのブースも発見。人気になるだろう個室が埋まっていても、深い仕切り付きの集中できる環境が複数選択できるから安心感もあった。たまにサウナができるコワーキングスペースと考えたら最高ではないか!普通に通いたい。
カフェだけでもやれちゃいます。本格エスプレッソマシン完備
カフェはコーヒーマシーンをができるスタイルだが、中身の質が違う。「iki Espresso」をご存知だろうか。サウナーならMETOSのikiストーブを思い浮かべるかもしない。METOSがコーヒー事業に手を出したわけでも、オートロウリュコーヒーなるものが生まれたわけでもない。豆から挽いて作る本格エスプレッソコーヒーなどが自由に飲める品質のいいマシンだ。カフェ激戦区の清澄白河でも、最も有名と言っても良いお店「iki Espresso」のコーヒーマシンなので、カフェ単体のクオリティとしてもハイスぺだ。

実は、荻窪のなごみの湯系列コワーキングスペースでも同じものを置いている。エスプレッソ、ホットコーヒー、アイスコーヒー、カフェラテなど、本格的なカフェメニューを選ぶだけでも楽しく、コーヒー好きサウナーにはコーヒーを選ぶ時間がオートロウリュぐらいワクワクする。
もちろんコーヒー以外にもソフトドリンクや軽食、お菓子類も用意されており、カフェとしての完成度が高い。
西荻窪のルーフトップサウナほどの規模ではないが、コンパクトに必要な機能がまとめられていてサウナにあるカフェとしては申し分ない。サウナ後に冴えた頭で仕事仲間と集中して一つの会議を終わらせたり、カフェでカフェインを入れて、急ぎのタスクを完了させるために頭を覚醒させる。サウナ&ワークカフェ、改めて仕事が忙しいサウナーにも完璧なウェルビーイング形態だ。
【料金プラン】営業時間・アクセス・レディースデー
3時間パックや1時間利用など、多様な料金プランから好きなサウナの仕方を選べる。
住所 | 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-1-1 |
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アクセス | JR高田馬場駅から徒歩8分 |
系列 | なごみの湯グループ |
営業時間 | 8時00分~23時00分 |
料金 平日 | 1h 1,480円・2h 2,080円・3h 2,680円・1day 3,280円 |
料金 土日 | 1h 2,080円・2h 2,680円・3h 3,280円・1day 3,880円 |
主な設備 | サウナ室:ダブルストーブ、三段座面、オートロウリュ、ライトアップ演出 水風呂:16度設定、縦長設計、潜水可能 内気浴:2エリア(通常エリア+瞑想ルーム) 外気浴:屋根付きデッキスペース ワーキングスペース:完全個室ブース、半個室ブース、会議室 カフェ:本格エスプレッソマシン、各種ドリンク、軽食 |
特徴的なサービス | サウナ料金にワーク&カフェ利用込み なごみの湯による定期熱波イベント プロジェクター付き瞑想ルーム 入口・出口分離の動線設計 |
男性専用サウナだが、レディースデーも定期開催している。
詳細は以下からチェック!
2025年のウェルビーイングサウナのスタンダードへ
働き方ファーストで、仕事のために最適なご褒美サウナ、覚醒サウナを探している人にとって、馬場サウナ&ワークカフェは都内で理想的な選択肢となると確信した。スパ×ワークの生活を提唱する筆者がイキタイのだから本気でみなさんには薦めたい。
高田馬場という学生街に誕生したサウナだが、学生であろうが、30代だろうが、仕事が続く限り、サウナで疲れを癒してQOLを上げる時代は続く。今後増加していくであろう複合型サウナの筆頭格として、他の施設も参考にしてほしい逸品だ。